もし親が倒れたら?子どもが119・110できるように、AIで家庭用ポスターを作った話

もし親が倒れたらという問いと、119番・110番の家庭用ポスターを見ながら電話する子どもを描いたアイキャッチ AIのある暮らし

この記事は2026年8月5日時点の消防庁、警視庁、警察庁、Apple、Googleの案内を確認して作成しています。緊急通報の質問内容やスマートフォンの画面は、状況、地域、機種、OSによって異なります。

私は7歳の息子と5歳の娘がいます。

最近、息子は救急車やパトカーを呼ぶときの電話番号に興味津々です。YouTubeでも実際のかけ方を見て、「電話のかけ方を教えて」と聞いてきました。

119番と110番の違いや、電話で何を話すのかを教えながら、ふと考えました。

在宅ワーク中に、もし私が突然倒れたら。息子は私のスマートフォンを使って、本当に救急車を呼べるだろうか?

そのとき助けを呼べるのは、息子本人かもしれません。何もできず、あとから後悔だけが残ることは避けたい。そこで、119番と110番のかけ方をまとめた紙を、子どもが毎日目にするトイレの壁へ貼っておくことにしました。

ひと昔前なら、PowerPointやWordで一から作っていたと思います。でも、今はAIがあります。

この記事では、私がAIで作った家庭用ポスターと、同じようなポスターを各家庭向けに作るためのプロンプトを紹介します。

実際に作った「こまったときのでんわ」ポスター

個人情報を黒塗りにした子ども向けの119番・110番家庭用ポスター

※公開用画像では、氏名、電話番号、住所を黒塗りにしています。家庭で使う完成版は、子どもが読める情報を入れたうえで、外へ公開せず家の中だけで使ってください。

ポスターには、次の3つの場面を入れました。

  • だれかが倒れたときの119番
  • 家が火事になったときの119番
  • 悪い人がいるときの110番

番号だけではなく、通信員や警察官から聞かれることと、子どもの答え方を会話形式にしています。いざというとき、長い説明を思い出せなくても、目で順番を追えるようにするためです。

子ども向けに工夫したこと

電話で答える住所と名前はひらがなにする

緊急時に子どもが読む会話欄では、住所をすべてひらがなにしました。自分の名前も、子どもが確実に読めるひらがなにします。

大人には簡単な漢字でも、焦っている子どもには読めないことがあります。「正しい情報が書いてある」だけではなく、その子が一人で声に出して読めることを優先しました。

家族の情報は各家庭に合わせて変える

家族欄は、おとうさん、おかあさん、おにいちゃん、いもうとに固定する必要はありません。

一緒に暮らす人や、緊急時に連絡したい人に合わせて、続柄、氏名、ふりがなを変えます。スマートフォンを持っている人は、電話番号も書いておくと確認に使えます。

一番下の住所は漢字とふりがなを併記する

会話欄は読みやすさを優先してひらがなにしましたが、最下部の住所欄は漢字とふりがなを併記しました。

自宅の住所は、できれば子どもにも漢字の形を含めて認識してほしいからです。普段は漢字の住所を見て、緊急時は上のふりがなを読めます。

家族で声に出して確認する

ポスターは、貼るだけで終わりではありません。

「おうちはどこ?」「だれが倒れている?」「あなたの名前は?」と大人が通信員役になり、子どもがポスターを見ながら答える練習をします。

ただし、練習で実際の119番や110番へ電話してはいけません。 おもちゃの電話や、発信しない状態のスマートフォンを使ってロールプレイします。

119番と110番では何を聞かれる?

ポスターの会話は、子どもが流れを理解するための一例です。実際の通報では、状況に合わせて質問の内容や順番が変わります。

119番は「火事か救急か」「場所」「何が起きたか」

消防庁の119番の案内では、通信員が火事か救急かを確認し、住所、目印、何が起きているか、通報者の名前や電話番号などを聞く例が示されています。

緊急性が高い場合は、すべてを聞き終える前に消防車や救急車の出動を始めることがあります。子どもには、質問をよく聞き、分かることを落ち着いて答え、通信員から言われるまで電話を切らないと伝えます。

110番は「何があったか」「いつ・どこで」「犯人の様子」

警視庁の110番の案内では、何があったか、いつ・どこで起きたか、けが人はいるか、犯人を見たかなどを順に聞くと説明しています。

110番は、事件や事故など、警察官にすぐ来てほしいときの緊急電話です。緊急ではない相談は、警察庁が案内する警察相談専用電話「#9110」や、地域の警察署を使います。

不審者や火事の場面では、電話のために危険な場所へ戻るのではなく、まず安全な場所へ逃げることが大切です。子どもが相手を確認したり、立ち向かったりする前提にはしません。

スマートフォンから呼べるかも親子で確認する

親のスマートフォンにロックがかかっていたら、子どもは普段の電話アプリを開けないかもしれません。

Appleの案内には、ロック中のiPhoneでパスコード画面から「緊急」を選び、緊急電話番号へ発信する方法が掲載されています。Google Pixelの案内にも、ロック画面から緊急通報画面を開く方法があります。

ただし、表示や操作は機種とOSで異なります。親子で実物の画面を確認し、発信ボタンを押す前で止める練習にします。

確認したいのは、次の点です。

  • ロック画面から緊急電話の画面を開けるか
  • 子どもが端末を持ち、数字を押せるか
  • 119番と110番を使い分けられるか
  • 自分の名前と住所を声に出して読めるか
  • 火事や不審者のとき、まず安全を優先できるか

同じポスターを作るためのプロンプト

以下は、私が使った指示を、読者の家庭でも置き換えやすい形に整理したものです。

生成前に、次の項目を各家庭に合わせて決めてください。

  • 会話欄の住所:子どもが読めるように、すべてひらがな
  • 会話欄の子どもの名前:ひらがな
  • 家族欄:続柄、氏名の漢字、ふりがな、必要な人の電話番号
  • 最下部の住所:漢字の住所と、そのふりがな

個人情報を入力した画像は、家の中だけで使います。SNSやブログへ掲載するときは、氏名、電話番号、住所を確実に隠してください。

プロンプト全文を開く
添付画像を構図と情報設計の参考にして、子ども向けの家庭用緊急電話ポスターを新しく作成してください。

タイトルは「こまったときのでんわ」。
幼児から小学校低学年の子どもが、火事・救急・不審者などの緊急時に見ながら電話できる、分かりやすく実用的なポスターにしてください。

【最初に置き換える家庭情報】
・会話欄の住所:[ひらがなの都道府県・市区町村・町名・番地]
・会話欄の子どもの名前:[ひらがなの子どもの名前]
・家族欄:[続柄][氏名の漢字][ふりがな][必要な人だけ電話番号]
・最下部の住所:[漢字の住所]と[住所のふりがな]
・家族の人数と続柄は、その家庭の実際の家族構成に合わせて増減・変更する

【画像仕様】
・A4縦向き
・縦横比は約1:1.414
・印刷できる高解像度
・白い背景
・四辺に十分な余白を設け、文字やイラストを切らない
・全体を正面から見た平面的なポスターデザイン
・子ども向け教材のような、明るく親しみやすいデザイン
・やさしい2Dベクターイラスト
・黒または濃い茶色の太い輪郭線
・丸みのある形
・日本語は太く読みやすい丸ゴシック体
・赤、青、緑、オレンジを中心に使う
・怖すぎる表現、写実的な負傷表現、流血表現は使わない
・情報量は多いが、各項目を枠で分けて読みやすく整理する

【全体のレイアウト】

画像最上部に、大きな赤い文字で
「こまったときのでんわ」

その直下に、黒い文字で
「おちついて ゆっくり はなそう」

上部中央には、左右に2つの大きな角丸パネルを配置する。

左側は赤いパネル。
左に炎と、体調が悪く咳をしている子どものイラスト。
中央に白い文字で
「かじ・びょうき」
その下に非常に大きく
「119」

右側は青いパネル。
黒い服と目出し帽を着た不審者と、夜の窓のイラスト。
中央に白い文字で
「どろぼう・わるいひと」
その下に非常に大きく
「110」

【中央部分】

中央部分は縦長の3列構成にする。
各列は角丸の枠で囲み、電話をかける順番が上から下へ分かるようにする。

左列と中央列は119番なので赤系・オレンジ系。
右列は110番なので青系。

同じ子ども、消防・救急の女性通信員、警察官を繰り返し登場させ、人物の顔や服装を統一する。
通信員と子どもの会話は、交互の吹き出しで表示する。

――左列――

赤い見出しで
「① だれかが たおれた」

その下に大きく
「119」

救急車、倒れている大人、電話をかけている子どものイラストを配置する。

吹き出しの文章は、上から順番に次の内容を正確に表示する。

通信員:
「かじですか?
きゅうきゅうですか?」

子ども:
「きゅうきゅうです」

通信員:
「どこですか?」

子ども:
「[ひらがなの都道府県][ひらがなの市区町村]
[ひらがなの町名・番地]です」

通信員:
「だれが
たおれていますか?」

子ども:
「[倒れている人の続柄]です」

通信員:
「あなたの
なまえは?」

子ども:
「[ひらがなの子どもの名前]です」

通信員:
「いま
どうですか?」

子ども:
「うごきません」

列の一番下に、赤い電話アイコンと大きな赤い文字で
「でんわを きらない
あわてず、おちついて」

――中央列――

赤またはオレンジの見出しで
「② いえが かじ」

その下に大きく
「119」

煙と炎が出ている家、電話をかけている子どものイラストを配置する。
炎は分かりやすく描くが、怖すぎない教材用の表現にする。

吹き出しの文章は、上から順番に次の内容を正確に表示する。

通信員:
「かじですか?
きゅうきゅうですか?」

子ども:
「かじです」

通信員:
「どこですか?」

子ども:
「[ひらがなの都道府県][ひらがなの市区町村]
[ひらがなの町名・番地]です」

通信員:
「どこが
もえていますか?」

子ども:
「[燃えている場所]です」

通信員:
「あなたの
なまえは?」

子ども:
「[ひらがなの子どもの名前]です」

列の下部に、外へ走って逃げる子どものイラストと、オレンジ色の大きな文字で
「そとへ
にげる」

その下に、煙を吸わないことを示す禁止マークと
「けむりを すわない」

――右列――

青い見出しで
「③ わるいひとが いる」

その下に大きく
「110」

窓や玄関から侵入しようとしている不審者と、電話をかけている子どものイラストを配置する。
不審者は黒い服と目出し帽を着ているが、武器は持たせない。

吹き出しの文章は、上から順番に次の内容を正確に表示する。

警察官:
「どうしましたか?」

子ども:
「どろぼうです」

警察官:
「どこですか?」

子ども:
「[ひらがなの都道府県][ひらがなの市区町村]
[ひらがなの町名・番地]です」

警察官:
「あなたの
なまえは?」

子ども:
「[ひらがなの子どもの名前]です」

警察官:
「いま どろぼうは
どこですか?」

子ども:
「[どろぼうがいる場所]に います」

列の一番下を左右2つの小さなイラストに分ける。

左側:
安全な場所に隠れて静かに待つ子ども。
青い文字で
「かくれて
しずかに まつ」

右側:
安全な出口から外へ逃げる子ども。
青い文字で
「そとへ にげる」

【下部の家族情報】

中央3列の下に、緑色の大きな角丸枠を配置する。

左上に緑色の見出しで
「つたえること」

枠内を家族の人数に合わせて分け、それぞれに家族の顔のイラストを入れる。

各欄には次の内容を入れる。
「[続柄]」
「[家族の氏名(漢字)]」
「[氏名のふりがな]」
スマートフォンを持っている人は赤い電話アイコンと
「[電話番号]」

【住所欄】

最下部に、緑色の角丸枠を横長に配置する。

左側に家のイラストと緑色の文字で
「じゅうしょ」

右側に非常に大きく読みやすい黒い文字で
「[漢字の都道府県] [漢字の市区町村] [漢字の町名・番地]」

漢字の住所の上には、小さなふりがなを付ける。

【重要な文字ルール】
・上記の日本語を一文字も省略しない
・勝手に別の文章を追加しない
・数字の119と110を間違えない
・電話番号と住所の数字を変えない
・日本語を文字化けさせない
・文字を逆向きにしない
・吹き出し同士を重ねない
・文章が枠からはみ出さない
・小さすぎて読めない文字を作らない
・タイトル、119、110、住所を特に大きく表示する
・イラストよりも情報の読みやすさを優先する
・全体を明るく、清潔感があり、安心できる雰囲気にする

AIで作ったあとに必ず確認すること

AI画像は、日本語や数字を間違えることがあります。見た目がきれいでも、そのまま印刷してはいけません。

少なくとも、次を大人が一文字ずつ確認します。

  • 119番と110番が逆になっていないか
  • 氏名、電話番号、住所の数字が正しいか
  • ひらがなが子どもに読めるか
  • 吹き出しの順番が自然か
  • 印刷したときに文字が小さすぎないか
  • 家族構成や続柄が実際の家庭と合っているか
  • 危険な場所へ戻る、犯人へ近づくなどの行動を促していないか

一度の生成で文字が直らなければ、画像全体を作り直すだけでなく、文字部分をPowerPointや画像編集アプリで人が入れ直す方法もあります。緊急時に使うものなので、AIらしい見栄えより、正確さを優先します。

AIは家庭の「もしも」を形にできる

今回、AIに助けてもらったのは、特別なアプリや仕事の自動化ではありません。家族で「もしも」を話すための、家の中の一枚の紙です。

AIがあると、文章の整理、レイアウト案、子ども向けの言い換え、イラストをまとめて形にしやすくなります。一方で、緊急電話番号、住所、氏名のように間違えられない部分は、最後に人が確認しなければなりません。

AIに全部任せるのではなく、家庭ごとの困りごとを形にする下書き役として使い、家族で確認して完成させる。 これも、AIを暮らしに取り入れる一つの方法だと思います。

普段の買い物でAIを使った例は、AIがChromeを操作してAmazonの商品を比較した記事でも紹介しています。

まとめ

  • 7歳の息子の興味をきっかけに、119番・110番の家庭用ポスターをAIで作った
  • 会話欄の住所と名前は、子どもが読めるひらがなにする
  • 家族欄は各家庭の人数と続柄に合わせ、氏名は漢字とふりがなを併記する
  • 最下部の住所は、漢字とふりがなの両方を載せる
  • ロック中のスマートフォンから緊急電話画面を開く方法も、機種ごとに確認する
  • 練習で実際の119番・110番へ電話しない
  • AIが作った日本語、数字、安全な行動は、大人が必ず確認する

ポスターを作ること自体が、家族で「どんなときに、どこへ電話するか」を話すきっかけになります。

わが家でも、貼って終わりにせず、ときどき息子と娘と一緒に読み直していきます。

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