AIに作業を頼んだあと、入力欄にうっすら文章が出ているのに、毎回その上から打ち直していませんか。私が使っているCodexでは、提案文がそのままでよければ、Tab→Enterの2操作で次の指示を送信できます。
Claude CodeとCodexには、会話の続きを提案する入力補助があります。ただし、使える画面やEnterキーの動作は同じとは限りません。実際の表示例を見ながら、操作の違いと、候補が出ないときの確認方法を整理します。

入力欄の薄い文字は、次に送る指示の候補

薄い文字で表示されるのは、会話の流れから作られた「あなたが次に送りそうな指示」です。Claude Codeでは「Prompt suggestions」、Codexでは「Composer predictions」と呼ばれます。AIの回答や作業結果ではなく、こちらから送るメッセージの下書き候補として読むと分かりやすくなります。[1][2]
入力欄に表示された、次に送る指示の候補。薄い文字の全文は下に掲載しています。
今回の画面には、次の文章が表示されています。
この修正を公開反映し、全国903地点×125日の通常更新と公開後の確認まで進めてください。品質検査の基準は維持してください。
このように、短い相づちだけでなく、具体的な作業範囲を含む文章が候補になることもあります。たとえば文章作成なら表への整理、開発作業なら修正後の確認など、次の依頼を書くときのたたき台に使えます。
Tabで取り込み、そのまま送信する

提案文でよければ、編集する必要はありません。ここでは、私が使っているCodexの動きを例に紹介します。
私のCodexでは、Tabで文字が黒くなり、Enterで送信
私の環境では、次の2操作で送れます。
- Tabキーを押す:薄い灰色だった提案文がそのまま入力され、黒い文字に変わります。
- Enterキーを押す:入力された指示文が送信されます。Enterの代わりに、画面の矢印の送信ボタンを押しても送れます。
「提案された指示文でいい!」と思えば、文章を打ち直さずに次の作業を頼めるのが便利です。少し直したいときだけ、Tabを押したあと、送信前に編集します。
Claude Codeとの操作の違い
一方、私の場合、Claudeでは今のところ同じような候補は出てきていない気がします。以下のClaude Codeの操作は、公式資料をもとに紹介します。
| 使っている画面 | 候補を取り込む操作 | 送信するときのポイント |
|---|---|---|
| Codexのデスクトップアプリ | Tab | 公式案内でも、採用と送信は別の操作。取り込み後はそのまま送信でき、編集もできる。[1] |
| Claude Codeのデスクトップ版(Codeタブ) | Tab、または右矢印キー | 採用前のEnterでは送信されない。取り込み後、必要なら編集し、Enterで送信する。[2] |
| Claude Codeのターミナル版(CLI) | Tab、または右矢印キー | Enterで候補の採用と送信を同時に行う変更履歴がある。編集したいときは先にTabで取り込む。[3][4] |
ターミナル版とは、コマンドを入力する画面で使うClaude Codeのことです。Enterによる即時採用・送信は公式変更履歴のv2.0.70に記載されています。「薄い文字のままなら、Enterを押しても送信されない」と全画面共通で覚えないようにしましょう。[4]
候補が少し違うときは、条件だけ直す
上の画像には「公開反映」という言葉が含まれています。まだ公開するつもりがないなら、候補を取り込んだあと、例えば次のように直せます。
この修正は公開せず、まず確認用のプレビューまで進めてください。品質検査の基準は維持してください。
全文を書き直さなくても、「どこまで進めてよいか」を変えれば、自分の意図に合う依頼になります。候補が合わないときは、そのまま自分の文章を入力して構いません。[1][2]
利用できる条件と、使用量の扱いを確認する

操作が似ていても、対象となる利用環境や、候補生成にかかる使用量は異なります。以下は2026年10月25日時点で確認した公式案内です。
Codex:個人Pro向けのベータ版
Codexの入力予測は、対応地域の18歳以上の個人向けChatGPT Pro利用者が対象です。デスクトップアプリのローカル/SSHスレッドで、GPT-6 AstraとGPT-6.1 Solに対応しています。SSHスレッドは、接続先の別のコンピューターで作業する会話です。[1]
予測を作る処理は、Codexの使用量の上限やクレジット消費に含まれません。ただし、採用した文章を送信したあとの処理には、通常の使用量上限や料金条件が適用されます。「候補を作ること」と「候補を使って作業を頼むこと」を分けて考えましょう。[1]
Claude Code:候補を作る処理も使用量に含まれる
Claude Codeでは、候補を作る短いバックグラウンド処理も、契約プランの使用量やAPI料金に含まれます。会話のキャッシュ、つまり一度処理した内容を再利用して追加負担を抑える仕組みですが、使用量がゼロになるわけではありません。[3][5]
候補が表示されないときに確認すること

まず使っている画面が対応しているかを確かめ、次に表示設定、最後に会話や入力欄の状態を確認すると切り分けやすくなります。Codexでは、前章の対象条件とアプリの更新も確認してください。[1]
表示設定がオフになっていないか
公式に案内されている設定場所は次のとおりです。表示名は英語表記で示します。
- Codexのデスクトップアプリ:Settings → General → Composer → Show predictions。[1]
- Claude Codeのデスクトップ版:Settings → Claude Code → Sessions内の Prompt suggestions。変更は、次にセッションを開始・再開したときから適用されます。[2]
- Claude Codeのターミナル版:/config のPrompt suggestions。接続環境によっては、この設定項目自体が表示されないこともあります。[3]
不要なら、同じ設定で非表示にできます。
入力欄や会話の状態でも表示されないことがある
Claude Codeのデスクトップ版は、入力欄が空で、添付ファイルがないときに候補が表示されます。入力途中や添付済みの状態で出ない場合は、この条件を確認してください。[2]
また、Claude Codeのターミナル版の公式資料では、使用量の上限付近、直前の応答エラー、プランモード、会話のキャッシュを再利用できない場合などに、候補を省略すると説明されています。候補を続けて使わないと表示頻度が下がる場合もあるため、出ないことだけで不具合とは判断できません。[3]
候補を待ち続ける必要はありません。入力ができるなら、自分の言葉で次の指示を送れます。使いたい候補が出たときだけ取り入れれば、普段の作業の流れを変えずに使えます。

参考資料
仕様・提供条件の確認日:2026年10月25日。設定場所や対応範囲は更新されることがあります。
- OpenAI「Composer Predictions」 CodexのTabによる採用、編集後の送信、提供対象、対応モデル、使用量、表示設定。
- Anthropic「Desktop application — Accept a suggested prompt」 Claude Codeデスクトップ版のキー操作、入力欄・添付ファイルの条件、表示設定。
- Anthropic「Interactive mode — Prompt suggestions」 ターミナル版の採用手順、候補生成と使用量、表示の省略条件、無効化。
- Anthropic公式リポジトリ「Claude Code CHANGELOG」 v2.0.70にある、Enterで候補を採用して送信する変更の記録。
- Anthropic「Manage costs effectively — Background token usage」 入力予測を含むバックグラウンド処理と、会話のキャッシュ再利用について。
関連記事:入力予測が登場したCodex改善Day 5の発表も紹介しています。


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